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12年のサラリーマン生活から飛び出した社長のブログ

株式会社エフォートサイエンスの社長、村上のブログです。本ブログは私的なものです。

起業家にとって大切だと思う『欲求を”ねじれさせる”力』とは?

起業家にとって、欲求を”ねじれ”させることが必要である、と考えています。
これについて、本日書いてみましょう。
 
マズローの欲求5段階説は、当然、ご存知の方や聞いたことがあるという人も多いでしょう。ただ、6段階目の「自己超越」については初耳の方も多いかもしれません。私も少し前まで5段階までしか知りませんでした。
 
 
 この欲求5段階説に対して、起業家という生き物は、強い意思と熱意と力で、一般的な三角形の形を”ねじれ”させ、逆三角形を作り上げてしまうもの、また、そうあるべきだと思うようになったのです。
 
※ねじれと言う表現が適切かというと難しいのですが、すでに発生している欲求と、実際の行動の紐付けを変えていくという意味で、ねじれと言う表現を使って説明しています。
 
・起業は、欲求ピラミッドを反対から捉える!?
 マズローは、低次の欲求が満たされると高次の欲求を求めると言っています。つまり、生理的欲求(食べたい、飲みたいなど)が満たされると安全欲求(健康になりたい、安定したい)を、次に社会的欲求(どこかに属したい、孤独になりたくない)、さらには、尊厳の欲求(尊敬されたい、認められたい)、自己実現の欲求(創造的活動をしたい)を、最後に、自己超越(社会貢献したい)、とステップアップしていくということです。
 
 しかし、多くの起業家の成功事例や書籍から学ぶに、これらが逆から始まっている人が多いように感じます
 
つまり、
 誰かを助けたい!社会貢献したい!(6段階目:自己超越)↓
 その中で創造的活動ができれば(5段階目:自己実現
 認められるのはその後で良い(4段階目:尊厳)
 正しいことをやるためにどこにも属する必要はない(3段階目:社会的)
 
というイメージです。つまり人間の本来の欲求と優先順位がねじれるわけですね。
だからこそ、いわゆるサイコパスのような、ある種目の前の目標に狂気を持ち込める人たちが多苦なるのではないかと思うのです。
 
起業家の中にも2種類存在する!?
 上の理屈は、正しいのかはわかりません。ただ、私自身、日々苦心しつつ、事業の立ち上げに奔走している中で、今では絶対に正しいと信じれるほどに至っています。この正しいは一般的にとかではなく、自分の理想として、という意味です。
 
 例えば、起業家は目立つために何かをしようとするべきではなく、社会に必要とされるべきだと思っています。これは、つまり4段階目の尊厳の欲求を抑えて、6段階目の自己超越を優先することになると思います。
 
近年、日本にも多くのパワフルな起業家がいますが、そのうちの何割かの人たちは尊厳の欲求から事業を起こしている人がいるように思います。話を聞いていると、もちろんその意思力や強い気持ちは尊敬するのですが、どこかあまり心を打たれない気がしてしまう、そんなご経験ありませんでしょうか。何が違うのか、その時はあまりよくわかりませんでした。
 しかし、後々、そう感じる大体の人が、安全欲求(楽して稼ぎたいとか)や尊厳の欲求(有名になりたいとか)が前面に出ているのだと気付いた時、私の中では腑に落ちた気がしました。
 
・"ねじれ"を維持するには、努力が必要
 私は人間は放っておくと、元のピラミッドに戻る力に負けてしまう気がします。だから、日々このピラミッドを逆三角形に無理やりねじれさせるよう、意識するようにしています。
 
 つまり、意思決定をする時に、迷った場合はそれぞれの選択肢がどの欲求から出ているものなのかを確かめ、できるだけ低次欲求からのものは却下するのです。
 
 具体的には、例えば、資金調達をすべきかで迷った時、その目的の根本をたどってっどの段階の欲求から発生しているか確認します。そして、それが「早く売上をあげたい」「認められたい」「(辛いから)仲間を雇って安定したい」などにある場合、私の中では、その選択肢は取るべきではない、となるのです。
 
特に重要な意思決定などにおいて、選択する施策の背景には、必ず、「自己超越」の理由がなければならないのです。
 
・もしかしたら、大きな企業でも同じでは?
 これを、起業家の、という風に書いてきましたが、実はどこの企業でも同じだと思っています。例えば、大企業病というものは、このピラミッドを低次の欲求で完結させてしまう病であると思うのです。
 
 そう考えると、起業初期だけでなく、これを何年持ち続けられるかが、重要だし、そういう意思決定の実践を経験していくのは重要なことではないかと思うのです。
 
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これだけ意識していても、放っておくと誤った選択肢を取ってしまいます。
保有している欲求を捨てることは、恐怖やストレスになるのが普通なので当然です。成長のフェーズで失敗することがあるとしたら、どこかでこの逆三角形ピラミッドの維持を意識的か無意識的かに関わらず止めてしまうことでないのかと思うのです。
 
時には敢えて、その選択肢を取らざるをえない時もあります。しかし、それでも「最良ではないこと」を意識しながら意思決定をしていくべきだと考えています。
 
こういった理由から、起業家にとって欲求を"ねじれさせる"力は大事だと思うのです。