12年のサラリーマン生活から飛び出した社長のブログ

株式会社エフォートサイエンスの社長、村上のブログです。本ブログは私的なものです。

「タイミング、こじ付け、承認、監禁」の4つで、やる気を持続させる秘訣!

「やる気があれば、なんでもできる。」


そう思ったことはないだろうか。

私は、これをいつも感じている。

 

ここを科学できれば、

多くの人が、生産性を上げ、より豊かで充実した人生を過ごせると思い、

そのメカニズムを解明してみようと思った。

 

*注意:ちなみに私は心理学などを専門的に勉強した事はありません。好きでそういう本はよく読みますが、ただの素人の考察です。ご参考までにお読みください。

 

(1) 「良いやる気」は好奇心から来る!
実際、やる気がある時(興奮状態)は、ない時よりも何倍も難しいことをこなせる。何倍も早く進められる。

 

ただ、単なる「やる気」ではダメだ。

何かを「やらなければならない」と言っている人を「やる気がある」と表現することがあるが、そこには「良いやる気」と「(そうでない)やる気」がある。


例えば、誰かからやってくれとお願いされ、
しょうがなくやっているというのは(多くの人にとって仕事がこれだと思うが)
ここでいう「良いやる気」ではない。

 

例えば、定時になったら、帰りたくなる、やめたくなる。
ついついやってる途中にスマホをながら見したくなる。
心地よい疲れではなく、本当に疲れたと感じる。

これを起こしている場合のやる気は、「良いやる気」ではない。

 

では、「良いやる気」とは何なのか。

それはズバリ、「その対象に好奇心を持つこと」だ。

体の細胞の1つ1つが、「それをやりたい!」と興奮し、

楽しくてしょうがない状態を作っているのが「良いやる気」である。

そのためには、外からではなく、内から来る「好奇心」が必要なのだ。

 

(2) 好奇心発生のメカニズム


考えてみると「好奇心」とは、なかなか捉えづらいものである。

「興味」と行ったらそれまでだが、「興味」はなぜ引き起こされるのか。


そして持続しない「興味」ではなく、「好奇心」は一定期間持続する。

それはなぜか。

 

 

このメカニズムを私は経験則に基づき、以下のように定義した。

「好奇心が起きる時には、以下4つの必要条件が作動している」、と考える。

 

<必要条件>
①新しい情報に接した状態であること
②その情報になんらかのアハ体験を起こしていること
③それを追求することで、自身の達成感を得られる情報であること
④その追求による達成が、可能であると信じれる時

 

例えば、ゲームは好奇心を駆り立てる象徴であろう。

なので、何らかのゲームに接した時に好奇心が沸き起こる仕組みを解明してみよう。


①初めてそのゲームの仕組みを知る
②「なるほど、そういうことか」と、仕組みが脳内にストンと落ちる(アハ体験)
③そのゲームを進める、またはクリアすると、以下が得られると感じる
 ・友達に自慢できる
 ・成し遂げた感が得られる
 ・欲しかったものが手に入る(または疑似体験できる)
④「これを、こう進めれば自分でもいけそう」と感じる

これで、好奇心が成立する。


この好奇心が続く限り、例えば、3日間徹夜してゲームをやり続けると言う異常なことまで可能になるのだ。

 

(3) 好奇心の阻害要因
ここまで分解すれば、好奇心の阻害要因は、簡単にあげられる。
それぞれを裏返しにするだけだからだ。

①自分にとって「新しい」と感じられなくなる時
②「なるほど感」がなくなる時
③得られると思っていたゴールが得られないと思う
④「自分にはムリ」と思う

 

起業家は、強い好奇心を持つ人が多い。
その「起業家」には以下のような共通の要素があったりするが、
・強烈な自身のストーリーと紐づけている人が多い
・思い込みが強い自信家が多い

 

これらは、好奇心の阻害要因の抑制に繋がっているというロジックで説明できる。


自身の強烈な体験、例えば、何かで失敗して一文無しになって、とか、
誰かに裏切られて大変な思いをして、とか、これが強ければ強いほど
これを解決する手段に対して「新しさ」をずっと感じ、

ちょっとした解決策も「なるほど感」を持続させられる。


そして、思い込みが強いので、「自分にはムリ」なんて考えたこともない。

自分にしかできないとさえ思い込んでいる。たとえ、人に笑われても。

 

つまり、起業家の素質は、どんな理由でもよく、「好奇心の寿命を長くできる人」なのではないだろうか。

 

(4) 「好奇心」をうまく使う方法。

さて、いよいよ、やる気を持続させる秘訣を公開しよう。

それは言うまでもなく、「好奇心」を持続させることにある。

そして、その方法に以下の4つが効果的ではないかと考えている。

 

まずは、「タイミング」だ。

好奇心は、長続きしない、と思った方が良い。
例えば、今日、「これをやりたい!」と強烈に思ったものを、明日同じレベルで思えないかもしれないのだ。
当然、強ければ強いほど、集中力もパワーも忍耐力も全てが高い。

だから、タイミングを活かせ。

本当に重要な好奇心なら、最悪約束を断ってでも、「今」やるべきかもしれない。

 

次に、「(ストーリーの)こじ付け」だ。
「自分にはムリ」と思わないように、先に予防注射を打っておく方法である。
例えば、これまで自分が行ってきた経験を、掛け合わせていき、1万人に1人のスキルを見つけ出しておくという方法は有効である。

具体的には、統計学ができる人、マーケティングができる人、システム開発ができる人はそれぞれ世の中、無数に存在するだろう。しかし、統計学×マーケティング×システム開発とするとどうだろう。一つ一つは大したレベル出なかったとしても。


おそらく、日本人をランダムサンプリングした時に、1万人に1人も見つからないのではないだろうか。

こうして、自分がまさにその問題に当たれる人間であることを、無理やりこじ付けてストーリーを作る。

さらに、これまでの人生が、まさにそれをやるべきだった理由づけとして結びつけてストーリーを強化する。

例えば、「文系なのに小学生から算数が得意だった=>統計学を学ぶよう、神様に仕組まれ、マーケティングに携われるよう、たまたま"化学"という教科が嫌いになって、文系の流れに乗せられたのではないか、いや絶対にそうだ、そうに違いない。」という具合である。

 

そして、「(人からの)承認(を得ること)」だ。
周りの人に、これは「あなたらしいこと」「あなたにしかできない」感を助長してもらうのだ。これを得ることには2つ意味がある。
1つは、「自分にはムリ」にならないため、そう思った時にその人の顔が浮かんで静止してくれること。
もう1つは、話の中でシミュレーションができてしまうことで、達成できるものに対する疑いを持ちづらくなる。
あまりにおかしい論理だと、周りの人が突っ込むだろう。でもそんなこともなく、周りの人が承認してくれると、その時点で、複数人の頭で共通して成り立つ。

ポイントは、言うまでもないが「承認してくれるだろう人を選ぶ」ことだ。目的は承認だ。否定によるロジック固めではない。

 

最後に、「(自己)監禁」だ。
これは、それを考えるしかなくす方法だ。

つまり、それが自分の中の課題優先順位1位になるようにすることだ。
これにより、他のより「新しい」情報から自分を隔離できる。

 

大きな話で言えば、独立して起業だし、小さな話で言えば、自分に禁止事項を作る。

例えば、月曜日の夜は外出してはならない、でもいいし、ゴルフは絶対にやらない(ハマりそうだから)でもいい。「欲しがりません、勝つまでは。」の精神だ。

ちなみに、大企業が新規事業がうまくいきづらいのは、この「監禁」ができないからだと思う。なんでもできるが故に、その好奇心を閉じ込められないのだ。

 

いかがだろうか。
「タイミング」、「こじ付け」、「承認」、「監禁」で、

好奇心を確固たるものにすれば、持続的なやる気を手にすることができ、

そのやりたいことが生産的に、かつ、パワフルにやり遂げられるのではないだろうか。