独立することは、「お金の匂いが消える」こと!?
サラリーマンを辞め、独立すると「企業の看板を外す」という表現をすると思う。
この言葉は、仕事がしづらくなる、周りの人に認めてもらえない、信用されないというネガティブな意図で使われる。もちろん、いままで通りに行かないことは当然だ。
でも、他に違う言い方ができないだろうか。
きちんと残るものがあることを伝える別の言い方が、と思った。
そして考えたのが「お金の匂いが消える」だ。
サラリーマンで無くなると「お金の匂いが消える」。
だから、信用されないこともあるし、認めてもらえないことも多くなる。
そう言うと、気楽ではないだろうか。
だって、それは決して自分の色が消えることではないから。
むしろ、お金の匂いがなくなった分、自分の色が強くなる。重要になる
お金の匂いが完全に消え去っても、
信用してくれる人や認めてくれる人は、残るし、新たに現れる。
ある意味、重要なものを見つけるためのスクリーニングと考えてもいいかもしれない。人生をかけた人にしかできないスクリーニングだ。
自分自身からお金の匂いが消え、自分の色だけになった時に、本当にその色を信用し認めてくれる人が見つかる。
お金の匂いがあるうちは、これは実はわからない。
もちろん、お金の匂いを嗅いでる人も、そんな金欲ばかりで考えているとは全く思っていない。そういう人達はその人達なりの色を探している。さがしているそれが自分の色と一致するかしないかだけだ。
そして、その色が少し合わない時にお金の匂いで取り持たれていた、そう言うことなのだ。
自分も昔は、お金の匂いで人を「面白そうかどうか」を嗅ぎ分けてしまっていたこともあるように思う。確かにこの両者、面白い人とお金の匂いがすることは確率的には相関するので、誤っていないように思える。しかし、あくまで相関であり、お金の匂いがすれば、面白い人であるという十分条件ではないし、面白い人から必ずお金の匂いがするとも言い切れない。そんな関係だと思う。
こういうことが実感を持てるのも中々体験できない貴重な経験だ。
そして、自分の色だけでつながった、そのつながりは、本当に貴重だし、大事に考えたいし、そうなると思う。