誰もが最高の能力と最高の環境を持っている
人にはいろんな欠点も長所もあります。
欠点は、裏返すと長所になり、その逆も然りです。
具体的には、保守的な人はリスクを避けることができますが、リスクに挑戦することが苦手です。なのに、保守的な性格をまるごと欠点と思い込んでいる人がいたりします。
たとえば、スタートアップの起業家で超保守的というのは聞いたことがありません。
しかし、もし超保守的な人がスタートアップをやろうとしたのだとしたら、それ相応の理由と環境があってスタートをしているはずです。
したがって、「起業家なのに超保守的という欠点がありまして」というのは幻想で、そもそも存在しないことになります。
その人は保守的という新たな面白みを持って起業に挑戦しており、新しい成功の形を築けるのかもしれません。
結局は、「起業家なのに超保守的という面白みを持っておりまして」ということと全く変わらないのだと思うのです。
そもそもやろうと思ったり、やっていることがあって、そこに能力や性格やスキルがあるわけであり、やろうとしている時点で、全てはもともと長所でも短所でもないのです。だったらすべてを長所と思った方が、すごく使い勝手が良い。
たとえば、計算能力が低いということがわかっていれば、それを短所とするのではなく、「だから、きっちりエクセルに計算させるよう緻密に入力作業を馬鹿みたいにできるんです」という長所にすればいいのです。
つまり、すべての人は、今目の前のことを行うために最高の能力と環境があるのです。
だから、能力と環境での言い訳は、前に進むためには意味をなしません。
言い訳の対象になるのは、努力が足りなかったこと、我慢が足りなかったことでしかないのです。
さぁ、頑張りましょう。