12年のサラリーマン生活から飛び出した社長のブログ

株式会社エフォートサイエンスの社長、村上のブログです。本ブログは私的なものです。

果実と同じく、タスクも明日腐るかもしれない

ちょっとした仕事やタスクなど、「これぐらいなら明日でいいや」と思ってしまいがちです。しかし、これはかなりのリスクがあるのです。

 

まず、そのタスクに賞味期限がないことはありません。
そして、その賞味期限はあなたが思っているよりも早いのです。
なぜなら、その背景となるストーリーや感情や行動から離れれば離れるほど価値を失うからです。


つまり、

 

「果実が放っておくと明日腐るかもしれないように、
その仕事も今日やると美味しいが、明日は腐るかもしれない」

ということを心に止めるべきなのです。

 

例えば、送られてきたメールに返信するというタスク。

相手はどのような背景や感情で送ってきたか100%知り得ることはできません。
あなたはどのようにも返信できます。

 

a) 当日に「ご連絡ありがとうございます。後ほど確認します。」と一言返す
b) 2〜3日後に数分かけて返信内容を苦心して考えて返す
c) 1週間後に、もしかしたら相手からせっつかれて、それ相応の内容を数十分から1時間かけて返す

 

どんな状況でも a > b > c となることを肝に命じなければなりません。

aならば、5割間違ったトンチンカンな返信だったとしても好意的になりますが、cなら5%間違っているだけでちょっと気まずく伝わるくらいのものだと思います。

 

なぜなら、賞味期限は自分のタイミングではなく、相手の、対象物のタイミングだからです。 

 

相手はもしかしたら今、必死かもしれません。
相手はもしかしたら、明日以降、その情熱を失ってしまうかもしれません。
少なくともあなたは、b -> c となるにつれて、同じアクションに対する価値を得るために数倍〜数十倍の時間を失うのです。

 

人を活かしたいなら、タイミングは重要です。

 

もちろん、cをする場合を否定しません。全然"あり"です。(ただし、自分の意思で決めてください)

 

ただ、もしあなたが、よりその決断に自信があるなら即日、「興味がない。送ってくるな」と伝えることが相手のためになります。そしてあなたの決断力が伝わります。おそらくこんなことができる人はほとんどいないでしょうが。しかし、今後その人から、あなたの時間が"そんなこと"で奪われることはなくなるでしょう。

 

cを選択した場合は、切り捨てたことを理解した方が良いでしょう。

先送りは、自分は何もしていないようで事実上、周りの人にとってその決断をしているのです。もちろん、それが致命的になることは多くないでしょう。

でも、これくらい大丈夫、と思っているのだとしたら危険です。

ウォーレン・バフェットは以下のように言っています。

「人の信頼を得るには20年かかる。だが、その信頼はたった5分で崩れることがある。」

 

決断できないなら、先送りではなく、先に処理した方が良いのです。それが一番楽することなのです。

 

人を巻き込まない仕事も、同じです。

熱はいずれ冷めます。今、思いついた、出てきたアイデアなどは熱いうちにやることで効率が圧倒的に違います。

 

だから、今日できることは、今日やりましょう。もし重要度が低くないなら明日に回して2倍以上時間をかける行為は、とても愚かな行為かもしれません。