人生も企業も、誤まらないゴール設定の考え方
目標達成度を評価する指標として、
・KGI(Key Goal Indicator/キーゴールインジケーター)
・KPI(Key Performance Indicator/キーパフォーマンスインジケーター)
という2つがありますね。
しかし、多くのケースでKPIは多用されていても、KGIというのはあまり聞かないことが多いように思います。
KPIが日頃追うべき指標になるから、当然そうなりがちだとは思うのですが、KGIを本当に意識できているでしょうか?多くの場合は、KPIがどこかでKGIのように使われてしまっていないでしょうか?
そして、人生においても、それは同様です。
お金持ちになりたいは、KPIにはなりえてもKGIではないはずです。安定した生活がしたい、もそう。それをKGIだと思って無理して達成してしまうと、あとは悲劇だと思います。
KPIは手段やプロセスの変更によっていくらでも変えられます。固執する必要のないところです。
さらに、これは企業も同じだと思います。
成功すること=お金を稼ぐことではないと思います。でも、世の中の多くの人はそう考えている。真の成功とお金を稼ぐことは密接に相関しやすいため、当然勘違いしてしまうでしょう。でも、それが、悪い手段だったら?それを成功とは普通の人は呼ばないでしょう。
もちろん、お金を稼ぐことは手段として重要なことです。しかし、Goalではない。
そんな根本的なところの見方を変えると、社会に捉われて生きる必要がなくなります。
私は多くの人にとって、KGIは「人生を楽しむこと」ではないかと思います。楽しみ方はいくらでもあります。
・家族と一緒に、いつも笑いながら幸せに暮らすことかもしれません
・社会にイノベーションをもたらし、人々を幸せにすることかもしれません
・社会の中でいろんな発見を見つけていくことかもしれません
時によって、お金を稼ぐことはとても重要な手段になるでしょう。
ただ、くどいですが、お金を稼ぐことは、Goalではない、このことを一瞬たりとも忘れてはならない、と思います。
なぜ、これを忘れるかは明白です。多くの他者が、それで評価することしかできないからです。そして、人間は承認欲求を根源で持っていますので、これを満たしたくなってしまうのだと思います。
それにしっかりと気づいた上で、もう一度考えましょう。
その人たちに評価してもらうことはあなたの、またはあなたの会社の一生をかけての最終ゴールですか?